「雨予報のキャンプは、キャンセルした方がいいの?」
「雨のキャンプの撤収や片付けが大変そう」
このように思う方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、雨キャンプを楽しむためのポイントを7つにまとめて、わかりやすく解説します。
キャンプ歴3年の私は、雨女と言われて何度も雨キャンプを経験しました。そんな私が、雨キャンプの魅力、雨予報によるキャンセルの判断基準、雨キャンプに必要なものや必要なコトを7つのポイントにまとめてご紹介します。
梅雨の時期に、キャンプに行くか迷っている初心者キャンパーさんも必見です。
どうぞ最後までご覧ください。
雨キャンプを楽しむためのポイント7つ
梅雨の時期や、山など自然豊かな場所でのキャンプに雨はつきものです。天気予報ではずっと晴れる予定が、一時的な雨が急に降るということもよくあります。そのため、雨に対する準備を、車に常備しておくのもオススメです。
雨対策をすることで、雨キャンプを安全で快適に楽しむことができます。以下に雨キャンプの魅力、雨予報によるキャンセルの判断基準や、雨対策とその準備、撤収や片付けまでを7つのポイントにまとめました。
雨キャンプの魅力
雨のキャンプは晴れた日のキャンプでは味わうことができない、独特の魅力があると思います。安全面に十分注意して、しっかりとした対策と準備で、雨キャンプを満喫してくださいね。ここでは、雨キャンプの魅力を紹介します。
自然の美しさを満喫
雨の降る中でキャンプをすると、自然の美しさや緑の鮮やかさが一層引き立ちます。雨の音や雨の香りもキャンプ場の雰囲気を一変させ、晴れた日のキャンプとは違った、神秘的な感じがとてもキレイです。
静けさとリラックス
雨予報の日は、一般的にキャンプの予約をキャンセルされる方が多いため、キャンプ場が空いています。この静かな環境の中でリラックスしたり、読書や考え事にふけったりするのもオススメです。
雨の音が心地よいと感じる人も多く、心身をリラックスさせることができます。また雨の音で周りの音が遮断され、さらに静かに感じる点も魅力的なポイントです。
キャンプのスキルアップと冒険心
雨キャンプは晴れた日のキャンプとは異なる状況がたくさんあります。装備やテクニックによる防水対策を考えたり、雨対策に優れたキャンプ道具が必要です。
そのため、キャンプスキルの向上やアウトドアでの自己管理能力の向上につながります。
雨キャンプへの挑戦は、冒険心をくすぐり、新たなキャンプの楽しみ方になるかもしれません。
雨の料理
雨キャンプでの料理は、特別な味わいを楽しむことができます。雨の音を聞きながら、ゆっくりとテント内で温かいスープや煮込み料理を作ったり、タープの下で焚き火調理を行うことも可能です。
いつもよりも時間がゆっくり流れているような感じがするため、時間をかけてゆっくり料理することを楽しめます。これらの料理は、雨キャンプならではの楽しみのひとつです。
人気キャンプ場の予約が取れるかも
雨予報のキャンプはキャンセルされる方が多いため、普段なら中々予約が取れないような人気のキャンプ場も、直前に予約が取れたりします。安全面に十分注意する必要はありますが、あえて雨の日を狙ってキャンプに行くのもオススメです。
こんな時はキャンセルした方がいい
キャンプをキャンセルすべき雨量については、一般的な基準はありません。雨の量だけでなく、キャンプ場の地面の状態や予想される天候の影響も考慮する必要があるからです。
キャンプをキャンセルすべき目安などをいくつかご紹介しますが、これはあくまで一般的な目安です。キャンプ場や周辺地域の状況、キャンプの経験値などによって異なります。キャンプ場の管理人さんに事前に確認するなど、安全を最優先に考えての判断がおすすめです。
またキャンセル料がかかる場合もありますので、何日前から何%のキャンセル料がかかるのか、事前にキャンプ場の公式HPなどで確認しておきましょう。
長時間の強い雨
長時間連続して強い雨が予想される場合、地面の水分が飽和状態になり、洪水や土砂崩れのリスクが高まります。特に山岳地帯や河川付近のキャンプ場では注意が必要です。
台風や大雨・洪水警報
地域の気象情報や災害警報によって暴風警報や大雨・洪水警報が発令されている場合、安全を最優先に考えて、キャンプはキャンセルしましょう。
キャンプ場によっては、警報が発令されるような状況では、キャンセル料がかからないところもあります。
雷雨
とくに雷はキャンプ中、かなり危険性が高まるため、雷雨が予想される場合はキャンプをキャンセルすることをおすすめします。キャンプ場では雷が地面に直撃する可能性もあり、離れた場所でも大変危険だからです。
予想外の急激な増水
キャンプ地が川や湖に近い場所にあり、急激な増水が予想される場合にはキャンプをキャンセルしましょう。増水による危険な状況や道路の寸断などにより孤立するリスクがあります。
安全確保のために、事前にキャンプ場の周辺情報を収集することも重要です。
はじめてのキャンプが雨予報
はじめてのキャンプを計画している場合、雨予報ならキャンセルした方がいいかもしれません。雨キャンプは、準備・設営・撤収、さらに帰ってからの片付けが、普段のキャンプよりも何倍も大変です。
はじめてのキャンプが雨なら、キャンプが嫌いになってしまうかも…。個人的には雨キャンプはある程度、経験を積んでからの方がオススメです。
雨キャンプの準備
雨のキャンプの準備に必要なものや、必要なことを以下にまとめました。これらのアイテムを準備することで、雨のキャンプでも快適に過ごすことができます。
しかし安全面には十分に気を付けて行動し、天候やキャンプ場のルールに従うようにしましょう。
防水性の高いテント
雨の中でもテント内で快適に過ごせるように、防水性の高いテントを選びましょう。事前に防水スプレーを振っておくとさらに安心です。
我が家は雨キャンプの場合、濡れたまま撤収し、帰って干すことを考慮して、いつもよりも小さめのテントを選ぶようにしています。設営・撤収の時間が短時間で済みますし、帰ってからテントを干して乾かすことも可能です。
いつも使っているツールームテントは、大きすぎてマンションのベランダでは干すことができません。2〜3人用のドームテントなら、ベランダや浴室乾燥機で乾かすことができるからです。
雨キャンプは、できれば小さめで防水性の高いテントを持って行くのがオススメとなります。
グランドシートを敷く
テントの下に敷くグランドシートは、地面からの水分の侵入を防ぎます。テントのサイズに合わせたものを用意しましょう。
ブルーシートや厚めのレジャーシートでも代用できますが、テント下部からはみ出さないように、折り込んでサイズを調整してください。はみ出たところからテントの下に雨水が侵入し、テント内も浸水することがあります。
私はオシャレなアースカラーのブルーシートを使っています。値段も安くてオススメです。
タープ
タープは、雨の日でも屋外で過ごすことができる快適なスペースを提供してくれる、布製の屋根のことです。雨キャンプでは、タープの下でテントの設営・撤収などを行うと濡れにくくオススメとなります。
難燃性のタープを設置することで、雨の日でもタープの下で焚き火を行うこともできます。またテントとタープを連結させて、より快適で広いリビングスペースを確保することも可能です。
快適な雨キャンプにはタープは必須です!
難燃性の素材のTCタープの方が、雨キャンプでもタープ下で焚き火ができますのでオススメとなります。
長めのペグ
雨の日は地面が柔らかくなり、テントやタープを固定する「ペグ」が抜けやすくなります。テントやタープを固定する「ペグ」は長いものを使用しましょう。
雨や風などの影響があるキャンプでは、テントに付属品として付いているペグは使わず、長めの「鍛造ペグ」を使用した方が安心できます。30cm程度の「鍛造ペグ」があると、深くまで打ち込みやすく安心です。
防水バッグや大きめのゴミ袋
荷物の搬入時に、雨に濡れてしまう可能性のあるアイテム(衣類や寝袋など)を入れる防水バッグや、濡れた物を入れるための大きめのゴミ袋などを用意します。
これによって、荷物の搬入時にアイテムが濡れるのを防ぎ、また撤収時にテントなどを濡れたまま袋に入れることが可能です。
テントはフライシート(一番外側)、インナーテント(内側)、グランドシート(下に敷く)、それぞれ濡れ方や汚れ方が異なるため、別々にゴミ袋へ入れます。大型のゴミ袋を多めに持って行きましょう。
防水のアウターウェア・傘
カッパやレインウェア、長靴など、自身の身体を濡らさないように、防水のアウターウェアを用意しましょう。テントの設営・撤収は、傘をさしながら行うことはできません。
レインウェアを着ることで、雨から身を守りながらテントの設営・撤収が可能です。小雨なら安価なカッパでも良いですが、とくに多めの雨量が予想されるタイミングでは、上下に分かれたタイプのレインウェアと長靴がオススメとなります。
上下に分かれていると動きやすいので、テントの設営・撤収を短時間で行うことが可能です。
またお手洗いに行ったり、炊事場に行く時は傘があると便利だと思います。いちいちレインウェアに着替えるのは面倒です。
雨対策の照明具
雨の中での暗闇に備えて、防水性のあるヘッドランプやランタンを用意しましょう。雨キャンプでは暗くなるのも早く、晴れた日よりもテント内が暗く感じます。
また雨の中、お手洗いに行くことも考慮して、いつもよりも多めに防水のランタンや懐中電灯を準備しましょう。安心して雨キャンプの夜を過ごすことが可能です。
多めのタオルや雑巾・着替え
タオルや雑巾は、濡れた身体やキャンプ道具を拭いたり、車に載せる前に泥汚れを落としたりと、何かと使います。また、テントの設営・撤収などで濡れる場合を考慮して、着替えを多めに持って行く方がオススメです。
雨キャンプの活動プラン
雨天時の遊びや時間の過ごし方についての計画を立てることも重要です。屋内でのアクティビティや、テントの中で楽しめるボードゲーム、読みたい本などを準備しておくと、雨キャンプも楽しめるでしょう。
雨キャンプのキャンプ場の選び方
雨キャンプを楽しむためには、キャンプ場選びも重要です。雨でも快適に過ごせるように、キャンプ場のキャンプサイトの状況や、周辺施設を事前にしっかり確認しておきましょう。ここでは、雨キャンプのキャンプ場の選び方を紹介します。
水はけの良いキャンプサイトがある
キャンプ場によって、キャンプサイトの地面の状況が異なります。雨キャンプでは、キャンプサイトに水たまりができにくい、芝生や砂利のキャンプサイトがあるキャンプ場がオススメです。
土のキャンプサイトは、水はけが悪いと、水たまりができやすく、テントが泥で汚れる場合があります。
近くにお風呂の施設や温泉がある
雨キャンプでは、テントの設営や撤収時、レインウェアを着ても濡れることが多いです。そんな場合に、温泉やお風呂の施設が近くにあると、すぐに入浴することができてオススメとなります。
雨キャンプで濡れた身体を温泉で温める…私の雨キャンプの楽しみのひとつです。
雨キャンプの設営時の注意点
雨キャンプの設営時に、気をつけていただきたいポイントがいくつかあります。安全に快適な雨キャンプをするためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
テントを設営する場所が重要
テントの設営時に一番気をつけたいポイントは、テントの設営場所です。水はけの良い、平らな場所で、水たまりのできないところにテントを設営するようにします。
このポイントを忘れていると、知らない間に雨で水たまりができ、テントの下が浸水してしまうこともあるからです。
また、木が生い茂った林間のサイトもオススメで、木の葉っぱが雨を遮る屋根の役割をしてくれます。
まずはタープを張る
キャンプサイトに到着し、テントの設営場所が決まったら、まずはタープを張ります。タープを最初に張ることで、屋根を確保し濡れずに作業することが可能です。
その後、タープ下でビニールシートを広げ、テントの設営をすることで、テントも汚れにくく濡れずに設営することもできます。
タープとテントを連結させる
タープとテントは連結させることで、雨に濡れずにテントへの出入りが可能です。またタープに余裕があるなら、タープ下にテントを設営することで、テントが濡れずに済みますのでオススメとなります。
荷物は最低限しか出さない
雨キャンプでは、荷物は最低限しか車から下ろしません。テントやタープの収納袋など、キャンプ中に使用しない物は、車へ戻しておきます。
車から出したキャンプ道具は濡れますので、必要最低限のものしか出さないようにしましょう。
雨キャンプの撤収方法
雨キャンプでの撤収は大変な労力が必要となります。レインウェアなどの雨具を着用して、撤収をイベントとして楽しむぐらいの気持ちで行うことがオススメです。
ここでは、雨キャンプの撤収のコツを紹介します。
雨が止む、または小雨のタイミングで撤収する
チェックアウト当日、できれば雨が止むか、小雨のタイミングでテントの撤収ができるように、スケジュールを計画しましょう。お天気アプリなどで、時間ごとの雨量をしっかりチェックすることが重要です。
雨量が多いタイミングでのテントの撤収は、レインウェアを着ていても濡れますし、時間がかかってしまいます。
まずは小物から片付ける
キャンプ道具を濡らさないためにも、まずは小物からテント内やタープ下で片付けます。濡れないように、防水ケースや収納ケースにしまってから車に運びましょう。
収納ケースは車に載せる前に、雑巾などで泥を拭き取ってから載せてください。車の荷台が泥だらけになることを防ぐことができます。
タープの下で片付ける
小物が片付いたら、タープ下でブルーシートなどを広げて、テントを片付けます。テントは軽く拭き上げ、濡れたまま防水バッグやゴミ袋に分別して入れましょう。
グランドシート、インナーテント、フライシートは種類ごとに、濡れ方や汚れ方が異なるため、分けて入れる方がオススメです。
最後に、タープを濡れたまま防水バッグやゴミ袋に入れて片付けます。雨キャンプではタープを最後に片付けることで、雨に濡れるのを最小限に抑えることが可能です。
雨キャンプ後のお手入れ方法
雨キャンプで一番の悩みは、自宅に帰ってからの片付けやキャンプ道具のお手入れかもしれません。テントやタープの大きさ、キャンプ道具の量などによって労力は異なります。
ここでは、雨キャンプ後のキャンプ道具のお手入れのポイントを解説します。次回のキャンプの準備をしているという心がけで、楽しみながら行いましょう。
濡れたものは拭き上げて乾かす
椅子やテーブル、クーラーボックス収納ケースなどのキャンプ道具は、泥汚れを落とし、拭き上げてから乾かします。
とくにキャンプ用チェアは、脚の部分が錆びたり、座面にカビが生えたりする場合があるので注意が必要です。
テントやタープはなるべく早く乾かす
濡れたテントやタープは、袋から出しなるべく早く乾かします。濡れたまま放置すると、カビが生えて変色したり、防水機能が衰えたりするからです。しかし、私はこれが一番大変だと思います。
梅雨の時期などは雨が続きますし、自宅のベランダや庭で大型のテントを乾かすのは難しいかもしれません。そんな時は、テントの乾燥サービスの利用もオススメです。
料金が安くない(大型テントなら6,000円くらいから)ので、頻繁にキャンプに行く方には厳しいと思います。しかし、シーズン最後のキャンプでテントが濡れた場合や、年に数回のキャンプに行く頻度なら、乾燥サービスを利用するのもいいかもしれません。
頻繁にキャンプに行く私は、テントの乾燥サービスは高額すぎるため、テントを乾かす目的でデイキャンプに行くことが多いです。
また最近の雨キャンプでは、小さめのドームテントを使用することで、ベランダや浴室乾燥機で干すことができるようになりました。
デイキャンプにオススメのキャンプ場【関西】はこちらで紹介しています😀
まとめ
雨キャンプの魅力は、書ききれないくらいあります!また雨予報によるキャンセルの判断基準や、雨対策とその準備、撤収や片付けのポイントをご紹介しました。
安全第一が基本ですが、雨キャンプに挑戦することは、新たなキャンプの楽しみの発見につながるため、本当にオススメです。
しっかり準備して、雨キャンプをめいっぱい楽しみましょう!
おわり!
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