キャンプを始めるときに、高額で重要な買い物はテントです。
「何に気をつけてテントを選べばいいのかわからない」
このように思われる方も多いのではないでしょうか?今回は2人からファミリーキャンプの方向けに、テントの選び方を5つのポイントで解説します。
さらにキャンプ歴3年、年間80日以上キャンプ場にいる私が、コスパの良いオススメのテント3選をご紹介!どうぞ最後までご覧ください。
テントの選び方5つのポイント
人数・大きさで選ぶ
テントには様々なタイプがありますが、テントの種類については後半でくわしく解説します。
※「テントの種類」はこちらからどうぞ
まずそれぞれの特徴をふまえて、利用する人数に合ったサイズを選ぶことが重要です。カタログなどに記載されている「定員」は、「何人で寝られるか」の目安となります。
室内でゆったり過ごしたい場合は、実際の利用人数よりも「定員」が1〜2人多いテントを選んでください。そうすることで、荷物をテント内に搬入した状態でも余裕を持って過ごすことができます。
また室内で快適に過ごしたい方は、立ち上がれるくらいの高さがある方がオススメです。立ち上がることができると、テントの中で着替えることもできます。
しかし大きくて高さのあるテントは、設営・撤収に手間がかかり、収納時も大きくなりがちです。キャンプのスタイルだけでなく、車の積載容量なども考えて選ぶ必要があります。
どんなシーンでテントを使うか
使用する季節、車の積載容量など、どのようなキャンプを想定しているのかによって、適しているテントは異なります。初めて購入するテントは、春から秋の3シーズン対応のコスパの良いテントが良いかと思います。
冬キャンプを想定する場合、寒い時期にも対応の4シーズンテントを選ぶことになりますが、比較的値段が高額なものが多いのが特徴です。また冬キャンプはしっかりした防寒と装備がないと危険ですので、初心者さんには難しいかもしれません。
キャンプに慣れないうちは、3シーズン対応のテントで、快適な気候のキャンプから始める方がオススメです。
本体の素材・耐水圧をチェックする
テントの素材としては主流である化学繊維のテントの方が、お手入れしやすくコスパも良くオススメです。
ポリエステル、ナイロンなど化学繊維のテントが主流ですが、コットンを含んだ素材のテントもあります。化学繊維のテントは、カビや紫外線に強く軽量ですが、室内に湿気がこもりやすいという点に注意が必要です。
コットン素材のテントは丈夫で長持ちしますが、カビが大敵となりお手入れに気を使います。また、かなりの重量感があり高価なテントが多いです。
性能面でいうと、「耐水圧」は最も重要なポイントのひとつとなります。テント本体を雨風から守る「フライシート」の「耐水圧」は、最低でも1500mm以上あるテントを選びましょう。
急な天候の悪化など、雨足が強い時でも雨漏りする心配がありません。
値段を考慮する
初めて購入するテントはコスパが良く、高級過ぎないテントがいいと思います。なぜならキャンプをこれから始める方には、テント以外にも寝袋や照明、テーブルや椅子など購入を考えるものがたくさんあるからです。
またキャンプに慣れてくると、別のテントが欲しくなることもよくあります。下記の値段は2人からファミリーキャンプ向けの、私が思うコスパの良いテントの相場です。
テントを選ぶ際、値段の参考にして頂ければと思います。
- ドーム型テント 3万〜5万円
- ワンポールテント 3万〜4万円
- ツールームテント 6万〜8万円
設営のしやすさ
キャンプに慣れないうちは、テントの設営が簡単にできるテントがオススメです。初めて買ったテントの設営がスムーズにできると、キャンプの成功に繋がります。
まずテント設営に必要な人数を確認してください。1人でも設営可能か、大人2人以上で設営する必要があるのか、チェックしましょう。
大型の「ツールームテント」は大人2人で設営した方が、短時間でスムーズに設営できます。
またテントは「自立式」と「非自立式」の2種類にも分けられます。キャンプに慣れないうちは「自立式」のテントの方がオススメです。
自立するため、途中でテントの位置などを調整することができ、設営しやすくなっています。ドーム型テントやツールームテントが「自立式」のテントです。
「非自立式」のテントは、ペグやポールで固定しないと自立しないため、地面が固いサイトでは設営しにくく、後から位置を調整することができません。ワンポールテントは「非自立式」テントとなります。
テントの種類
ドーム型テント
「ドーム型テント」は前室やベンチレーション(通気)機能など、テントに必要な機能を過不足なく備えています。「自立式」であり比較的設営が簡単なため、慣れれば10分ほどで設営が可能です。
メーカー各社がさまざまなサイズ・グレードを展開しており、低価格なエントリーモデルもあります。どの種類のテントを買うか迷ったら、まずはドーム型テントを選ぶのが無難です。
メリット
- 構造がシンプルで設営が簡単
- 空間が広いものもあり、テント内で過ごしやすい
デメリット
- 雨が降ると居場所がないため、タープも必須
- テントとタープそれぞれの設営が必要
ワンポールテント
「ワンポールテント」は円錐型の形状がネイティブ・アメリカンの住居「ティピー」に似ているため、ティピーテントとも呼ばれています。個性的な見た目はオシャレなキャンパーさんに人気です。
地面に広げた本体の中に柱となるポールを入れ、室内から屋根を持ち上げるようにしてポールを立てる構造となっています。
慣れれば設営・撤収が簡単で短時間で行うことが可能です。ポールの本数が少なく、収納サイズはコンパクトになります。
メリット
- ポール1本で立てられるため、設営が簡単
- 風に強い構造
デメリット
- 壁が斜めになっているため、実際の居住スペースは狭い
- 一度設営すると、レイアウトを変えられない
ツールームテント
「ツールームテント」は寝室とリビングが一体化したテントで、リビングスペースが確保できるためタープ無しでも快適に過ごすことができます。
壁面をメッシュにしたり、閉じたりできますので、夏場は虫除け、寒い季節は寒さを和らげることも可能です。
また夜間にはリビングスペースに荷物を収納できますので、セキュリティ面でも安心かと思います。
メリット
- 悪天候にも影響されず行動できる
- ひと手間で寝室とリビングスペースが確保できる
デメリット
- サイズが大きく、設営・撤収が大変
- 小さめの区画サイトには設営できないこともある
ワンタッチテント
「ワンタッチテント」は傘をひらく感じで、さっと設営ができるテントです。リーズナブルなものが多いのが特徴の一つとなります。
手軽に屋根を作れるため、日帰りのデイキャンプのサンシェードとして使用するタイプも多いです。
メリット
- 設営・撤収がとても簡単
- リーズナブルなものが多い
デメリット
- 傘のような構造のポールがあるため、収納サイズが大きい
- 防水性・耐久性はイマイチ
エアフレームテント
「エアフレームテント」はフレームに金属ポールではなく、空気を入れることで自立するテントとなります。空気入れを使って設営しますが、設営は簡単で短時間で可能です。
展開しているメーカーが少なく、値段が高い印象があります。
メリット
- 空気を入れるだけの簡単設営
- 生地がしっかりしていて、耐久性にも優れている
デメリット
- 撤収時、空気抜きと収納にコツがいる
- 大型の場合、重量が重く収納サイズが大きい
グランドシートも必要です
「グランドシート」はテントの下に敷くシートのことです。テントを購入した際にセットで付いている場合もありますが、ほとんどのテントは「グランドシート」は別売りとなります。
「グランドシート」はテントの底の汚れや破損を防ぎ、地面からの湿気や冷気も和らげるため、敷いた方が良いです。
市販の安いブルーシートやレジャーシートでも代用できます。ポイントは少し小さいサイズの「グランドシート」を敷くか、はみ出た部分を折り込むことです。
テント本体より大きいと、雨が降った時に「グランドシート」の上に雨水がたまり、テントが浸水することになります💦
我が家は自然色のブルーシートを、テントサイズに合わせて折りこんで使用しています。安いし丈夫でオススメです👇
レンタルで試してから購入するのがベスト!
キャンプ初心者のうちは、さまざまなアイテムへの欲求が絶えません。しかし欲しいもの全てを購入していては、いくらお金があっても足りなくなってしまいます。
そこでオススメなのは、まずはレンタルして試すことです!一式全部レンタルしてもいいし、大型のテントや椅子・テーブルだけはレンタルして、試してから購入しても良いかと思います。
キャンプ道具レンタルなら【hinataレンタル】レンタルの「手ぶらキャンプ」についてはこちら
レンタル品の充実した、初心者さんへオススメのキャンプ場【関西】も紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
オススメのテント3選
2人からファミリー向けのテントは断然ツールームテントがオススメです。テントを設営するだけで、リビングと寝室が確保でき快適に過ごせます。
私はキャンプ歴3年、年間80日はキャンプ場にいますが、テントは5個買いました。そんな私がオススメのツールームテントを3つご紹介します。
高級アウトドアブランドのテントではなく、コスパの良い機能的なテントです。
よければ参考にしてくださいね☺️
Hilander(ハイランダー) アルミフレーム2ルームテント スタートパッケージ
ハイランダー公式ストア 楽天市場店価格
¥ 39,980 (税込)
「Hilander(ハイランダー) アルミフレーム2ルームテント」は4人用のツールームテントで、丈夫なアルミフレームが採用されたコスパの良いテントです。「グランドシート」やテント内に敷く「インナーシート」がセットで付いているところが、オススメのポイントとなります。
初めて購入するテントに、様々な付属品がセットで付いていると安心です。ちなみに、私は「カマボコテント3M」や「コールマン タフスクリーン2ルームハウス MDX」のインナーテントにもこちらの「インナーシート」を使っています。
サイズ感がぴったりなんです!
「グランドシート」や「インナーシート」を使いまわせる点でも、買ってよかったと思うテントです。私は女友達とキャンプする時や、ソロでキャンプに行く時に使っています。
設営も比較的簡単で、慣れたらひとりでも設営できました。総重量11.6Kgであり、ツールームテントの割にそこまで重たくないので、私ひとりでも車に積むことができます。
家族旅行で一泊するくらいのお値段(約4万円)で、ここまで充実したテントはないと思いますので、オススメです!
コールマン タフスクリーン2ルームハウス/MDX
コールマンオンラインショップ価格
¥ 82,280 (税込)
「コールマンタフスクリーン2ルームハウス/MDX」はワイドなリビングスペースと寝室を備えたツールームテントです。リビングスペースの天井高は200cm以上あり、背の高い男性でも窮屈な感じが全くしません。
強風にも強いアルミフレームを採用しているため、天候の急な悪化なども心配無用です。
設営しやすいように、ポールの先端が色分けされており、初めてでも簡単に設営できます。またメッシュパネルにより夏は涼しく、虫の侵入も防ぐことが可能です。
私の旦那さんは180cmの高身長なため、旦那さんとキャンプへ行く時はこちらのタイプのテントを使用しています。大人2人で協力した方がより早く、簡単に設営・撤収が可能です。
重量が17kgと重いため、女性だけでキャンプに行く時は車への搬入が大変かもしれません。しかし設営のしやすさ、耐久性、テント内の高さ・広さを備え、この価格はかなりオススメです!
DOD カマボコテント3M
DOD STORE価格
¥ 75,900 (税込)
「カマボコテント3M」は寝室定員5名、リビングルームは定員10名という、抜群の広さの
リビングルームと寝室を兼ね備えたツールームテントです。名前の通りかまぼこの形をしており、4本のポールをまっすぐ通すだけなので、簡単に設営できます。
リビングルームが広々しているため、大人数でテント内で食事をするときや、長期滞在のキャンプなど、荷物が多くなりがちなタイミングで使うことが多いです。
テントを立てる時は大人2人以上で行った方が、スムーズに設営できます。ちなみに撤収の時は、かなりの重量(約20kg)がありますので、私ひとりでは車に積むことができません💦
しかし、広々としたリビングと寝室、設営のしやすさ、価格の安さと見た目のかわいさ、文句なしにオススメです!
まとめ
テントの選び方5つのポイントを解説しました。
- 人数・大きさで選ぶ
- どんなシーンでテントを使うか
- 本体の素材・耐水圧をチェックする
- 値段を考慮する
- 設営のしやすさ
テントは高額な買い物ですので、できればレンタルで試してから購入する方がオススメです。試した上で、上記の5つのポイントを踏まえて自分のスタイルに合った、お気に入りのテントを見つけてくださいね😀
皆さんの快適なキャンプライフにお役に立てたら幸いです。
おわり!
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